達人達による!「ポッピング(ヒッティング)」のレクチャー〜その1・腕〜
前回は「ポッピング(ヒッティング)」と「キーピング(空間固定)」について説明しました。
今回は「ポッピング(ヒッティング)」について説明して行きます。3つの動画をご用意しました。
ポッピング(以下ヒット)は、筋肉のある所なら理論上、どこでも打てます。しかし、実際に使われているのは主に、腕・首・胴体(体幹含む)・お尻・太ももです。
まずは筋肉が弾ける(瞬間的な緊張からの弛緩)感覚をつかむことが大切です。一番動かしやすい腕からいきましょう。
様々な方法があるのですが、いくつか紹介していきます、自分に合ったものを練習して下さい。
こちらはオリラジあっちゃんの実弟、FISHBOYさんによるレクチャー動画
FISHBOYさんは、RADIO FISHのダンサーとしても有名ですね!テレビ出演などオーバーグランドで活躍する一方、アンダーグランドのダンス界隈でも名を馳せており様々な大会で入賞など輝かしい経歴がある実力者です。
まずは肘を肩の高さで固定します、そして空手チョップの様に肘から先を振り下ろします。
この時のポイントとして、肘の位置は動かしません。多くの人が肘が無意識に下がってしまうと思います(これが前回説明した無意識な身体の癖ですね!)
そして今度は腕が90度になる所で見えない壁を叩くかの様にガッと止めます、コツとしては力こぶ(上腕二頭筋)に力を入れます。
感覚としては、アクセルとブレーキを同時に踏むイメージです。アクセルを踏み込んだ直後にブレーキを踏み込むと、車はガクッとなります。急ブレーキですね!
動画でもFISHさんの力こぶがビクッとなっているのが見えると思います。
(勘のいい方はもう察しがついたと思いますが、上腕二頭筋と上腕三頭筋、どちらをアクセルにするかブレーキにするかで見え方が変わります。
たまに引くヒットと当てるヒットと呼んで区別している人もいますね。
更に、その引くヒットと当てるヒットとを同時に行えば…腕がブルンッと急激にブレる強いヒットに見えますが、これは上級編です。)
フォーマーアクションのマドカさんによるレクチャー動画
こちらのマドカさんも大変な実力者で、ポッピングダンサーで彼の事を知らない人はいません。
様々な大会で優勝を繰り返しております、国内屈指スキル・バトルの強さを誇ります。
現在はGACKTさんのライブにバックダンサーやキャストとして出演なさっていますね。たまにGACKTさんのインスタグラムに登場なさいます。(毎回GACKTさんに、重たいボールを腹筋にぶつける筋トレで悲鳴をあげていますね…笑)
こちらでは力を込め続ける事で感覚をつかもうとしています。個人的に参考にしていただきたいのは、肩で打ったり、パンチするかの様に打たない所ですね。
これらは肩打ちといわれ、悪い癖とされます、一度染み付くとこの癖はなかなか取れないので早いうちから意識しておくと良いでしょう。
また練習方法も秀逸です。腕を振り子の様に動かし、その振り子の頂点で音楽に合わせヒットを打つ方法は脱力→緊張の感覚がとても掴みやすかったです。(この動画みながら夜中に窓ガラスの前で練習したなぁ…親に見られるの恥ずかしかったなあ…笑)
O.G.SのACKYさんによるレクチャー動画
このDVDはある程度歴のあるポッパーなら一度は目にした事でしょう。
Ackyさんは大阪の大御所で、40を超えてなお実力で最前線に立ち続け若手を圧倒しております。この方も国内トップクラスの実力者でございます。
この方が海外バトルシーンで最初期に活躍し、世界の扉をこじ開けたポッパーです。野球でいうと野茂英雄ですね。
腕のヒットの説明は3:50から
こちらでは、腕の曲げ伸ばしを使って説明しております。
参考にしていただきたいのは、指でを引っ掛ける様にして、なにかをつかむ様にしてヒットを打つ感覚です。
これは、筋肉と腱が繋がっている事を利用したものです。これにより腕の前腕・上腕を同時に使うことができます。
さて以上3つを紹介しましたが、ヒットの感覚は本当に人それぞれです。全く同じ動きでも人によって説明が異なります。ですから自分に合うものを探してみてください。
本当はもっと細かく説明したいのですが、それはまた次回にいたします。
ポップは地味な練習が続きます、なかなか成果が見えないことも多いですが、気づけばいつのまにかできるようになります!
着々と憧れの動きができる、憧れの自分に近づく感覚がたまりません!一度その感覚を味わえばあなたもポッピンのトリコ。
きっとまるで変態みたいに一日中鏡の前で筋肉をピクピクさせ、周囲から変態と言われることに歓喜する変態になるでしょう!
ようこそこちら側へ!一緒にがんばりましょう!